資料室

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平成28年度青雲会総会報告

参加資格 平成28年7月16日(土)午前10:00開会
10:00-10:45 総会議事
10:50-11:50 講演
12:00-14:00 懇親パーティー
場所 ホテルグランヴィア大阪「名庭」
講演 講師 第18代大阪大学総長 西尾 章治郎 氏
テーマ テーマ「University 4.0 への挑戦」

 平成28年度の青雲会総会は、大阪大学総長・西尾章治郎先生をはじめ、吉本健一先生(名誉教授)、中尾敏充先生(名誉教授)、三成賢次先生(理事・副学長)、林智良先生(法学部長・法学研究科長)、大久保邦彦先生(法学部副学部長、国際公共政策研究科長)、下村眞美先生(高等司法研究科長)ほか多数の現職教員の先生方のご臨席のもと、総数100名(会員94名)の皆様のご出席をいただき、盛会裡に開催されました。

1 総会議事

(1) 会長挨拶・・・会長 初谷 勇

  • 旧国立七大学の書籍部での購買数上位図書の比較から、阪大で今春1位の図書の主旨を引き、同窓会もまた、会員が共同体としての感覚の下に互いの力を持ち寄り貢献し合える場となること、縦の関係を尊重しつつもいろいろな視点で新たな横の関係を見出し充実させていくことに、積極的な期待が述べられました。

(2) 来賓祝辞・・・名誉会長 林 智良(法学部長・法学研究科長)

  • ボローニャ大学等に始まる世界の大学の歴史を振り返り、いま、我が国の大学そして大阪大学が置かれている環境、また法学部・法学研究科が直面している課題等をふまえ、今後のさらなる発展の方向性を展望されました。

(3) 平成27年度会務・会計報告・・・会長 初谷 勇

  • 平成27年度の会務として、第一に「組織強化・会員拡充」(臨機の入会勧誘、活動紹介)、第二に「新たな連絡・交流促進」(若手交流会の実施、青雲塾の累次開催)、第三に「人材育成支援」(青雲懸賞論文、青雲キャリア支援基金活用事業:法学部生のためのキャリア形成支援講演会、法経OB・OG交流会)の重点項目に沿って組織運営、事業推進に努めたことが報告されました。
  • 平成27年度の会計報告では、収支計算書に基づき、収入に関しては新会員、会員による会費等収入、シニア世代の期別同窓会による寄付金収入等が紹介され、さらなる増収に向けた工夫と努力が期待されること、また、支出に関しては管理費の削減目標達成と、事業費の効率的執行により収支黒字としたことが報告されました。

(4) 会計監査報告・・・会計監査 松本 綾

  • 平成27年度会計監査に係る報告が行われ、承認を得ました。

(5) 平成28年度事業・予算報告・・・会長 初谷 勇

  • 平成28年度事業計画・収支予算書に基づき、事業については、第一に「交流」(総会、青雲塾、若手交流会本格実施、青雲交流センター、支部活動、文系学部同窓会等)、第二に「支援」(支部助成、ローヤリング、青雲懸賞論文、司法基金等)、第三に「広報・情報発信」(会報、ホームページ等の充実)、第四に「会員拡充・組織強化」(会員管理Webシステムの積極活用等)の推進が報告され、承認を得ました。
  • また、今回の総会では、法学部と阪大生協のご協力を得て、歴年の大阪大学卒業記念アルバムを、初めて会場に展示していることが付言、案内されました。

(6) 大学報告・・・大学幹事 長田 真里(法学部教授)

  • 大学及び法学部の立場から、近況・動向の報告が行われました。同窓会と法学部の共催事業である青雲懸賞論文の盛況ぶりや、2セメスター制から4ターム制併用への移行など学事暦の変更動向を紹介されるとともに、学生・院生に対しては、学修内容や人材の「多様性」を尊重し、留学や将来の進路選択など様々な可能性に向けて後方支援を充実させたいとの抱負が述べられました。

2 講演

 講演では、西尾章治郎大阪大学総長から「University 4.0 への挑戦-大阪大学の現況-」と題して、ご講演をいただきました。
 冒頭、西尾総長は、法学部講義棟前の青雲会20周年(1974年)記念石を見るつど、銘版に「青雲」と揮毫された第9代総長釜洞醇太郎先生が偲ばれると述べられ、また、今年5月他界された中田武仁氏(国連ボランティア終身名誉大使)の事蹟や図書館の中田厚仁記念文庫に言及されるとともに、昨年8月の総長ご就任以来、執行部への参画や法律顧問など法学部関係者によるいろいろな支えに謝意を述べられました。
 ご講演は、懐徳堂および適塾に源を発する大阪大学の系譜をたどり、2004年に国立大学法人として新たな出発をする機に臨んで定められた「大阪大学憲章」(2003年3月)や歴代総長のビジョンを背景に、今日「人間・社会・自然が高度に絡む深刻な問題」が多発するなか、昨年策定された『OUビジョン2021』について熱のこもったお話をいただきました。
 『OUビジョン2021』は、これまでの大阪大学の強みを徹底的に伸ばしながら、教育研究の「Openness」を鍵とした運営を行い、産学官連携を一層強化し、世界の頂を目指して、目標を「世界屈指の研究型総合大学へ-知の協奏と共創-」と定め、「組織の内と外に立ちはだかる厚い『壁』を取り払い、大学の知を広く世のため、人類社会の幸福のために開放する」ことを基本コンセプトとすると高らかに宣言されました。
 次いで、2021年に予定する「大阪大学創立90周年事業」として、「箕面キャンパス移転構想」、「中之島キャンパス再開発事業(「中之島アゴラ」構想)」を紹介されるとともに、「データビリティフロンティア構想」、「阪大モデルの新しい産学連携(=産学共創)」、「グローバル連携」など各界と推進中の多彩な連携活動について紹介されました。
 西尾総長は結びに、「今後とも、大学の発展のために、『大阪大学ファミリー』の絆をますます拡げ、ともに邁進していきたい」との決意を表され、出席者一同深い感銘を受けました。

3 懇親パーティー

 懇親パーティーは、西尾総長もご出席をいただくなか、安藤弘幹事(6期)の乾杯で始まりました。
 最初に、今回そろって出席いただいた学生・院生12名が登壇し、一人ひとり自己紹介、個性豊かな姿に、青雲会の新しい息吹を感じることができました。
 次いで、東京支部長西畑一哉氏(27期)及び名古屋支部長中嶋利幸氏(19期)からそれぞれ両支部の活動報告が行われました。東京支部から紹介のあった「夏目漱石アンドロイドの製作」は、大阪大学の同窓会の絆から生まれたユニークなプロジェクトで、完成と活用が期待されます。
 その後、平成27年度の青雲懸賞論文受賞者紹介が行われました。総会に出席いただいた後友香様(64期)から、佳作受賞のご挨拶をいただきました。
 また、今年で卒業後30年、40年、60年を迎えられた5名の会員にご登壇願い、それぞれ周年を迎えての感懐、在学中の思い出を交えたご挨拶をいただきました。
 今回の総会では、懇親会場の一角に、歴年の大阪大学卒業アルバムを展示しました。懇談の合間には、今年、卒業後10年や20年の節目を迎える期や総会出席者数の多い期の卒業アルバムを繰り懐かしく談笑する会員の姿が見られました。
 後半は、昨年の「法令ビンゴ」に続き、新趣向として「条文ビンゴ」ゲームが始まりました。ご寄附等による多数の景品を前に、菅聡一郎幹事(40期)の絶妙の司会で盛り上がり、ビンゴの当選者にはすべて演壇で一言ずつご挨拶をいただき、世代を超えて多くの出席者のお顔とお名前を知り合うきっかけともなりました。
 滞りなく進行して、盛会のうちに、山本茂伸副会長による中締めとなり、恒例の大阪締めを披露してお開きとなりました。

 ご出席の皆様にはどうも有難うございました。また、今回ご都合によりお越しいただけなかった皆様には、来年度総会でぜひお目にかかりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。



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