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初恋想ふべし  新会長就任ごあいさつ

ご挨拶
 

大阪大学同窓会 青雲会会長  森内 賢一(新制18期)

第21期「青雲会」会長 宿(やど)敏幸(新生12期)


采女の 袖吹き返す 明日香風 京を遠み いたづらに吹く (万葉集 志貴皇子)

 新制18期の森内賢一と申します。いかなる廻り合わせか、このたび会長の大役を仰せつかる事に相成りました。
  昨年秋、明日香を自転車で走りながら、万葉の雅の世界に浸っている時に、前会長の中川先輩よりお電話を頂戴しました。青雲会の次期会長をお願いしたいというお電話でした。万葉人になりかかっていた心の隙をつかれたとでも申し上げるほかなく、そのお電話の成り行きで、会長をお引き受けすることとなってしまいました。言わば、上記の志貴皇子の歌が私を会長にしてしまったようなものであります。今年は犬養孝先生のご生誕百周年の年でもあってみれば、万葉歌が機縁で会長となることとなったのも、また面白き運命とでも言うべきものかもしれません。
  私の如き若輩、浅学菲才の輩が伝統ある青雲会の会長になっていいものか、という内心の声は今もしておりますが、前会長始め幹事の皆様がこぞって支えて下さるということでもありましたので、身の程も弁えず、会長をお引き受けした次第であります。お引き受けした以上は全力を以て頑張って参る所存でありますので、皆様のご支援、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
  大学に入学した頃、最初の授業で犬養先生が我々学生に贈るとして仰った「初恋想ふべし」を今、 思い出しています。「初心忘るべからず」と共に、初恋を想う瑞々しい心根を失うことなく、青雲会に新しい「ときめき」を持ち込むことができれば幸いであります。
  青雲会も歴代会長、役員、幹事の皆様のご努力により、財政基盤も改善され、留学生への奨学金付与、懸賞論文事業など大学側への支援に関する事業も定着してまいりましたし、青雲塾など会員相互の親睦に資する企画も順調に進んでおります。しかし、若い世代がもっと積極的に参加してくれるようにならなければ、将来の青雲会の運営は厳しいものになると言わなくてはなりません。この問題は久しく論じられていますが、有効な手立てが講じられないまま今日に至っています。私共、新執行部は、若い世代がもっと青雲会活動に参加しやすいよう、その仕組みづくりに取り組むことが今一番重要なことである、と認識しています。また、会員相互の交流がもっと多方面で活発になるよう努力すべきであるとも考えています。更に、東京支部、名古屋支部との連携を強化し、大阪以外の地域に於ける同窓会活動の活発化にも努力すべきであると考えています。また、母校への支援、協力もまだまだ小さいもので、もっとこれを拡充できるよう頑張らなければならないとも思っています。
  今年は大阪外国語大学と統合し新しい大阪大学となります。また、大阪大学同窓会連合会も立ち上がりました。こういう状況の変化に対応して青雲会も今後どうあるべきなのか、真剣に考えなければならないことが色々あるかと存じます。会員の皆様の声を大事にし、大学側との連携も一層密にし、青雲会が更に活性化するよう、微力を尽くして参りますので、皆様のご協力、とりわけ若い世代の会員の方々の積極的なご参加とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 


法学研究科・法学部の近況

 

大阪大学大学院法学研究科長
大阪大学法学部長

三成 賢次(新制28期)
大阪大学法学部長 三成 賢次(新制28期)

 同窓の皆様には、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。 日頃より同窓会の皆様には何かとご支援をいただき、深く感謝致しております。まず、法学研究科・法学部の近況報告からはじめさせていただきたいと思います。
  いよいよ今年の10月に大阪外国語大学との統合によって新「大阪大学」が生まれます。すでにご案内のように、法学部では新学科として定員80名の「国際公共政策学科」が創設されますが、新学科の設置によって法学部における教育の国際性をいっそう進め、政策部門の充実をはかっていきたいと考えております。ところで、国際性の追求は、大阪大学ではこれまでも主要な課題の一つでしたが、大阪外国語大学との統合を機にその重要性はさらに増しつつあります。とくに、オランダのグローニンゲン大学とは、全学レベルで交流協定を締結するだけでなく、同大学をヨーロッパにおける大阪大学の活動拠点として位置づけ、同地に現地事務所を開設しています。法学研究科・法学部も、伝統あるグローニンゲン大学法学部と個別の協定を締結し、研究交流と学生交換を積極的に進めて行く予定です。
  また、アジアとの交流事業も、日本とアジア諸国との経済関係の緊密化とともにその重要さをいっそう増してきています。法学研究科・法学部では、中国の華東政法大学に続き、昨年には韓国の釜山大学校法科大学との交流協定の改訂を高等司法研究科とともに行い、さらにこの4月早々には建国大学校との協定締結を行いました。大阪外国語大学におけるアジア言語部門の研究蓄積と交流経験を生かしつつ、中国・韓国との交流を軸にアジアとの連携を深めていくことが法学・政治分野でも求められているのです。
  大学の関連行事においても、青雲会との連携を深めつつあります。これまで、卒業生に対し部局レベルでは特別な行事を行わず、もっぱら学生による謝恩会などが行われていただけでした。しかし、昨年度からは大学の卒業式に続き、法学研究科・法学部で独自に学位記の授与式を行うとともに、新たな門出を迎える同窓生たちのために青雲会との共催で祝賀会を実施することになりました。卒業生たちが、青雲会を通じて同窓生と、そして法学研究科・法学部との絆を育んでくれることを期待しています。
  法学研究科・法学部が内外において連携事業を進めていくことは、私たちの教育研究の発展につながるものと確信しています。しかし、外部とのネットワークは、社会の様々な分野で活躍されている方々、とくに同窓生のサポートがあってはじめて築けるものです。同窓の皆様方には、今後も引き続き、そしてますますいっそうのご支援ならびにご鞭撻を賜りますことを重ねてお願い申し上げて、挨拶にかえさせていただきたいと存じます。





 
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